第7回リフレクティブSV勉強会
以下の通り、2023年12月17日に第7回リフレクティブSV勉強会が開催されました。Zoomを原則として、2か月の1回の頻度で定期的に実施しています。
■ 日時:2023年12月17日(日)10:00-12:00
■ 参加者:全7名
2019年度修了者:2名
2020年度修了者:2名
2021年度修了者:1名
2022年度修了者:2名
■ スケジュール
10:00-10:20 自己紹介(略歴、おすすめの場所)
10:20-10:55 グランドルールの確認&SV
10:55-11:10 リフレクティブチーム(RFT)からのリフレクション①
11:10-11:15 バイザー&バイジーの感想①
11:15-11:30 SVの続き
11:30-11:45 リフレクティブチームからのリフレクション②
11:45-12:00 バイジー&バイザーの感想②+ディスカッション
■ 実施記録
今回は、ある若手医師が自身の仕事の要領の悪さやキャリアに悩み、健康管理室の心理職であるSVeeに助けを求めてきたケース。相談者は多忙で予定が立てられないことを理由にコンスタントには来談せず、ふいに相談に来る。そのような関わりが数年続いており、今後の支援についてSVorに相談しました。
SVの前半では、相談者にとってSVeeはどのような役割を果たしているのかをSVorが問題提起をし、後半ではそれについて相談者とSVeeの両方の視点から捉え直していくような内容でした。一見すると、SVeeが取り上げたかった「今後の支援」に関する具体的・直接的なやり取りはほとんどありませんでしたが、自然とSVee自身が内省し、これまでの関わりの意味が再認識され、今後の支援の見通しを持てるようになる、というまさにカウンセリングプロセスのようなSVでした。リフレクションチームからは、今回のSVor役がベテラン心理士だったこともあり、単発SVの進め方や介入の仕方などの技術的な感想や、相談者の準備性や相談構造に応じた目標設定の仕方や関わり方について再確認できたというようなコメントがありました。
今回は、進行時間の理解齟齬があったというハプニングも影響したのか、SVの時間をどのように使っていくか、という視点について多く語られました。SVは同一の二者間で定期的に行われる場合もあれば、単発の場合もあります。限られたその構造・状況において、SVorはどのようにリードするかを考える意味でも、良い機会となりました。