第8回リフレクティブSV勉強会
以下の通り、第8回リフレクティブSV勉強会が開催されました。尚、開催はZoomを原則として、2か月の1回の頻度で定期的に実施しています。年度内に1回は対面で実施できたらと思います。
■ 日時:2024年6月16日(日)10:00-12:00
■ 参加者:全5名
2019年度修了者:3名
2020年度修了者:1名
2021年度修了者:1名
■ スケジュール
10:00-10:18 自己紹介(略歴、おすすめの場所)
10:20-10:55 グランドルールの確認&SV
10:55-11:08 リフレクティブチーム(RFT)からのリフレクション①
11:08-11:15 バイザー&バイジーの感想①
11:15-11:30 SVの続き
11:30-11:45 リフレクティブチームからのリフレクション②
11:45-12:00 バイジー&バイザーの感想②+ディスカッション
■ 実施記録
職場内の心理職であるSVeeが担当している、業務への適応が遅れていて教育担当からカウンセリングを勧められて来談したというある若手専門職のケースを題材に、リフレクティブSVが実施されました。
今回のキーワードは「決めつけ」でした。
前半で、SVee自身がClについて「決めつけてしまっているような感覚」があることについて語られました。後半は、"決めつけ"はSVeeが大事にしている点なのではという仮説に基づき、SVorが積極的に深堀りし、Clを新たな観点で再アセスメント&再プランをしようと試みます。一方のSveeは、言葉少なく逃げ腰のような態度になっていく…という展開。
振り返りでは、SVorは、経験豊富なSveeであったことから、様々な見立ての枠組みを提示してディスカッションを通じて共有し、深めていこうとしていたこと。それに対し、SVeeはSVorの様々な枠組みがすぐには理解できずに圧倒され、気持ちが引いてしまっていたけど、意図を聞いて「それって?と聞いてみてもよかった」と語られていました。
なぜSVorに聞けなかったのか。それは、Clに対して「現状についてどう思っているのか?」を聞けていなかったこと、あるいはこの先待ち受けていること(SVeeが案じていること)についてセッション時に触れてこなかったことのパラレルのように解釈できるかもしれません。SVeeがなぜ聞けなかったのか、をクリアに言語化するまでには至りませんでしたが、何らかの事由により聞けず、それによって"決めつけ"になっていたとすると、やはり"決めつけ"というキーワードはやはりSVeeにとって、あるいはこのClを理解していく上でとても大事なポイントだったのだと改めて感じました。
詳しくは紹介しきれませんが、SVorが重要な視点を見極めること、SVeeの力量・バックグラウンド・理解状況に応じて表現を細かく調整していくやり取りなど、学びの多い時間でした。