第9回SV勉強会

2024年09月08日

以下の通り、第9回の勉強会が開催されました。今回はいつものリフレクティブSVではなく、「産業領域のSV」に関してふだんの活動で気になることをシェアし、それについて相談し話し合う、という内容で行われました。

■ 日時:2024年8月18日(日)10:00-12:00

■ 参加者:全7名
2019年度修了者:2名
2020年度修了者:2名
2021年度修了者:2名
2022年度修了者:1名

■ スケジュール
10:00-10:45 チェックイン「近況報告(自己研鑽)」
10:45-11:50 後進育成やSV時困っていることのシェアとディスカッション
11:45-12:00 まとめ&次回の案内など

■ 実施記録
今回の参加者は、定期的ではないが後進の指導・メンターをする機会がある方、比較的経験豊富なバイジーのピア的SVをしている方、アドミストレイティブ(管理的)なSVを行う立場の方など、立ち場は様々ですが何らかの形で後進指導を行うの機会のある方々でした。
はじめに、"バイジーの個人的課題がケースに影響している際の取り扱い方"に困っている参加者がいて、そのテーマでディスカッションしました。自分がSVを受けていた際にバイザーのどのような言葉や態度によって気づきを促されてきたのかを振り返り、バイザーとして課題に直面している際には、自身のバイジー経験がとても頼りになることに気づかされました。また、関係が固着して進展しないような場合には、バイザーひとりが抱えずに「駅伝方式」でバイザーを変える方法や、グループスーパービジョンでバイジーに恥をかかせないことにも考慮しながら気づきを深める方法など、様々なアイディアが出て視野が広がりました。
SVのテーマとは少し逸れますが、産業領域ですのでキャリアにまつわる相談に応じる機会は多くあります。特に昨今は、ポジティブヘルス・健康経営・人的資本経営などにおいてもキャリアカウンセリングへの関心は高まっています。一方、各自のフィールド(組織、医療、教育など)で、どの資格の専門職として、どのようにキャリア相談を扱うかは、いずれも手探りなようです。この領域は、これから整理が進んでいくように感じました。
今回は、これまでとは異なる内容での初の試みでしたが、リフレクティブSVとは違った、実務により近い気づきや学びの機会になったと思います。臨床の研鑽機会は様々ありますが、SVの、しかも産業領域のSVに関する学びの機会はあまり多くありません。今後も産業領域のSVに関わる皆さんに役立つ内容を模索しながら、進めていけたらと思います。